2012.07.02
ありがとうございました。
49秒24!
ブラジル陸連の標準記録切れませんでした。
オリンピックはお預けです…
全てはうまく行っていた…
アップで、栄光の架け橋を聴きながら気持ちを高めて、順調な仕上がりだった。
そんな中、色んな選手やコーチ、監督にお前はやれる!お前ならやれる!と言われて、なお気持ちが高ぶった!
招集が終わって、スタートブロックを合わせる時に、なぜか観客が「マハウ!」「マハウ!」とコールし出した。
スタートブロックも1・2台目も順調に行った。
そのあと、一緒に走る選手達が私にエールを送り、硬く握手をした! 私お返しに、一緒にオリンピックに行こうと言った!
選手紹介の時には、また観客が「マハウ」コールをして、会場が更に盛り上がった!
私は、その時色んな人を思い出した。
この会場でアスリートの夢を見て「マハウ」コールしてくれてる人、私を支えてくれた人、私を応援してくれた人、私を叱ってくれた人、私にアドバイスしてくれた人、私を産んでくれた人…
とにかく、フラッシュバックの様な感覚だった。
きっと、皆んなが私に力をくれてると…
そんな事を思いながら、いつの間にかスタートしていた!
3台目で、一つアウトの選手がハードルにおもいっきりぶつけた!それも、想定済み!ってか、イメージ通りだった。
そして、前半は1mくらいの向かい風!それも、想定済みで、直ぐに足を変えて4台目からは13歩にした。
8台目までは、我慢レースをして、全てのハードルがうまく行った…
8台目以降は全力!良し!ここからだ!
会場も盛り上がり…日本から応援してくれてる人が背中を押してくれて…
がむしゃらに走った…
ハードルもうまく行った…
10台目からゴールまで落ちなかった…
…
49秒24の電光掲示板!
この世の終わりかと思った…
会場の人達は、陸連の標準記録を知らない為、盛り上がりがピークだった!
しかし、俺は直ぐには応えられなかった…
インタビューの時には涙が止まらなかった…
色んな選手やコーチ、監督に「良いレースだったよ!」「優勝おめでとう!」と言われたけど…
私はオリンピックに行けなかったら、そんなの関係無いって顔をしていた。
悔しさ?虚しさ?パニック?恐怖?将来の不安?
なんて言って良いかもわからない…
ただ、わかったのは、私は色んな人に支えられてる事!
そして、私は今、決めました!
リオ・デ・ジャネイロオリンピックまでは現役を続けます。
いや!
出ます!
環境が変わっても、32歳なってても、誰がなんと言っても、やります!
やらせて下さい。
それが、私の人生です。
まだ、夢の途中なんです。
夢に向かって進む俺を好きだと言ってくれてる、嫁の為にも、私はやります。
今度、私を見かけた方は「惜しかったね~」とか「良くやったよ」とか話かけるのではなく「リオ頑張って!」
っと言ってくれたら嬉しいです。
今回は、本当に、本当に応援ありがとうございました。